フィリピンパブ嬢の社会学 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2017年2月16日発売)
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ルポタージュとしていい距離感.読みやすい.
そしてフィリピンパブ嬢がどういう人・境遇なのかわかる

最近飲食店で見かける海外から日本に働きにやってきた従業員たちもこういう境遇なのかもしれない.
日本の感覚で見たら彼らは厳しい生活を強いられ搾取されているけど当人たちにとっては成り上がるために自国では稼げない・働けない境遇を打ち破る立派な手段という意味で(搾取は事実でイリーガルだが)

日本人国籍ってお金になるんだね(偽装結婚,アウトだけど)

居酒屋でよく見かける世界1周旅行の広告,飲食店がお金もらって掲載していると思ってたけど,渡航費を浮かせたい学生バイトが掲載をお願いしているんだね(3枚掲載で千円割引)

一大学院生の経験がなぜ本になったんだろう?と思ったら上述した世界一周旅行でこの話を聞いたジャーナリストが本になることを確信したかららしい.船上での思いがけない出会い,まさにセレンディピティ(数奇で面白いから本になること自体は否定しない)

読書状況:未設定 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年2月15日
本棚登録日 : 2020年2月14日

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