少し長いが引用。
『探検家が探検をすることには多くの人が様々な理由をつけてきた。……そんなことは人間が探検をする本当の理由にはならない。探検をしない人たちが考え出した分かりやすい理屈に過ぎないのだ。悩みや葛藤や逡巡という要素を取り除いた、やらない人たちが納得するためだけの、きれいに体裁を整えた説明なのだ。……彼らは北極の自然に囚われていた。人が命を懸けて何かをすることを説明するのに必要なものは、もしかしたら囚われてしまったという、心の片隅に突き刺ささった小骨のような心情のひだを持ち出すだけで十分なのかもしれない。囚われるというのは恐ろしいことなのだ。』
「探検」と「北極の自然」を「カヌー」に置き換えるととても私にはしっくりくる。囚われたものがある人には、「」内を換えると同じ思いなのではないかと。
角幡さん、ビシッと突きましたね。
あと、唇痛そうです。ひー。
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- 感想投稿日 : 2013年6月7日
- 読了日 : 2013年6月7日
- 本棚登録日 : 2013年6月7日
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