毎日の食事を作る過程で、こんなにゆったりと時間の経過を気にせず、食べてくれる人が、ただ美味しいと言ってくれるだけの為に作れたら、どんなに質素なものでも、十分に胃と心が満たされるだろう。
ふんわりした食パンにたっぷりの具材が挟まったサンドイッチと、最初の一口からため息が出る様な飾り気のないスープ。
読んでいる自分もその町をぶらぶらと歩いている様な気持ちにさせる。
トロワでサンドイッチを買い、月舟シネマで昭和初期の映画を見て、暮れなずむ商店街を帰るともなく歩いてる。
せかせかと先を急ぐこともなく
遠回りしながら、ほんの少しのワクワクを見つける。
やさしい文章にゆったりと身を委ねることができる。
挿絵も可愛らしい。あくせくと毎日を過ごす中、この本を読むだけで違った時空間へ運んでくれる。まさに癒しの本。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年3月18日
- 読了日 : 2013年3月18日
- 本棚登録日 : 2013年3月17日
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コメント 1件
akkoさんのコメント
2013/03/31