おじいさんは昔、紙しばい屋さんをしていました。
紙しばいをしていた頃、子どもたちはおじいさんの拍子木の音を聞くと、ぱたぱたと小銭を握りしめて走って集まってきました。みんなの好きな昔話。そして美味しい(おばあさん手作りの)お菓子。
けれどテレビの台頭とともに、おじいさんは子どもたちに見向きもされなくなってしまったのです。
今、おじいさんは何年かぶりに紙芝居を持って、自転車で町に出ました。大きなトラックにクラクションを鳴らされ、公園だった広場にはお店が並んでいます。
でも、おじいさんが拍子木を鳴らすと、昔の子ども(今は大人)たちが集まってくれました。みんな、おじいさんの紙芝居が大好きだったのです。
紙芝居をするおじいさんもいいけれど、キレイなお菓子を作っておじいさんを支えるおばあさんもいい。それに感謝しているおじいさんも、また、いい。
紙芝居の内容が昔話(ももたろう、かぐや姫、一寸法師・・・本当は、怪人ものとか妖怪ものとか冒険ものとかもあったんだろうけど、このおじいさんのキャラじゃないよな〜)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2012年6月2日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年6月2日
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