少し現実にはありえないという不自然な展開を感じましたが、一家族の内面を描いているところは、最近の事件の多さを考えると大変リアルです。そして、「赤い指」という題名に隠された真実が、最後のどんでん返しにより、主人公が一気に入れ替わってしまったような、新しい世界が見えてきたような劇的効果を生んでいるように思います。現実に即してありうることを考えると、あまりにも悲しい小説です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
推理小説
- 感想投稿日 : 2013年8月18日
- 読了日 : 2007年12月21日
- 本棚登録日 : 2013年8月18日
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