脱広告・超PR―広告を信じなくなった消費者を動かす「連鎖型」IMC

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2009年7月3日発売)
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本棚登録 : 256
感想 : 25
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この本の肝は、2×4連鎖型IMCマップにあると思う。

1)ONE to ONE
  一人のターゲットを徹底的に観察し、仮説の糸口をつかむ。
2)N to ONE
  一人のターゲットを多数の裏づけで納得してもらう。
3)ONE to N
  潜在するターゲットに一気に情報を届け、話題を喚起する。
4)N to N
  振り向いたターゲットが次々と伝達者になり広がっていく。

このプロセスに対して、世の中のPRの構造を把握して、
しかるべき相手に、相手の必要とする情報を提供し、
話題が広がる仕組みを仕掛けることを説いています。

その仕掛けるポイントが、従来のTV一辺倒ではなく、
雑誌媒体、Web、TV番組等の様々なメディアの連鎖反応を
理解して、必要なところにおいていくというのが秀逸。

PRの仕組みの徹底した理解と関連する人脈、
人々が話したくなる話題のクリエイティビティーがセットになって、
初めて狙ってできるようになると感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マーケティング
感想投稿日 : 2011年3月22日
読了日 : 2011年3月22日
本棚登録日 : 2011年3月22日

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