封神演義 7 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社 (1997年12月4日発売)
3.55
  • (99)
  • (42)
  • (294)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 1213
感想 : 22
3

朝歌を攻めるための下準備として、北伯侯の説得へ行く太公望たち。霊獣・神鷹を操る崇黒虎の前に、黄飛虎が立ち塞がる。共に肉親を人質に取られた身。だからこそ、黄飛虎の言葉は重い。
「大切な物は死ぬ気で取り戻さねぇと失くなっちまうんだよ!」
失った者たちと、失いゆく者たち。それでも次の歴史を作る者たちに残せるものがある。己の命をも自分がいない明日のために使う姫昌の器。それを引き留めず、好きにさせた太公望の覚悟が宿った瞳が印象的。

そして、ついに西岐は周を建国!周VS殷、崑崙山VS金鰲島の絵が完成する。聞仲の襲撃に備えていた太公望たちだったが、予想を裏切る敵が登場!金鰲島からの刺客・魔家四将!四聖のようなド派手な威力の宝貝を使いつつ、さらに人間を犠牲にすることも厭わない悪辣さ。

敵のチームワークに押される中、負傷してしまった太公望が打った起死回生の一手。
「誰にもあなたの代わりは務まりませんよ でも僕にはあなたの言う事を実現する力ならあります」
楊戩が彼を認めたこの言葉がグッとくるよね。策をもってしてもいまだ乱戦。戦況がどうひっくり返るのか楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2022年3月1日
読了日 : 2022年3月1日
本棚登録日 : 2022年3月1日

みんなの感想をみる

ツイートする