封神演義 10 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社 (1998年7月3日発売)
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感想 : 18
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周の太公望、殷の太子・殷郊の激突!斬新な戦術が見事にハマって人間同士の戦いでは勝利を収めた太公望。だが、殷郊の矛は収まらない!宝貝を人間へ向けて引き金を引く!押印した者を100%殺傷する番天印。彼を生かした選択の責任を取るため、太公望は独りで戦いを挑む。

番天印VS打風輪の撃ち合いが大好きなシーン!ここの見開きの迫力と立体感は見入ってしまう。決死の戦いからの悲劇的な幕切れ。今読み直すと、育ちの事情があるとはいえ殷郊の行動は納得しがたい。殷洪の言葉を聞かず、切羽詰まって人間を宝貝で虐殺。それで悔いはないとか、偽善はどっちだと言いたい。太子の責任と言いつつ、やってることは民を踏みにじる妲己と変わらないというのが皮肉。殷洪だけがひたすらに悲しかった。

続いて太公望たちの行く手を遮るのは、金鰲三強の一人・趙公明。人質救出をしながらフロアを上がっていく戦いへと巻き込まれていく。楊戩をも攪乱した楊任の技!推理する間を与えずに攻撃しておけば、かなりいい線行ったのでは?!特殊能力バトルはからくりにハマると怖いよね。

次のフロアでは哪吒VS呂岳&宝貝人間・馬元。呂岳がほんとに救いようがない(笑) 同じ宝貝人間でありながら敵対することになった哪吒と馬元。読み手の感情を大いに揺さぶってくる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2022年3月3日
読了日 : 2022年3月3日
本棚登録日 : 2022年3月3日

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