「傘をどうぞ」
雨の夜、誰とも知らぬ女から差し出された一輪の真紅の花が書かれた艶やかな傘。
足のない女を連れ帰った気分にさせられた・・・。
続編だったかな?前にもこんな設定を読んだ気がするのだけれど。
姉の死後、好きな義兄と暮らす男の話。彼は何かにつれ厄介事を引き寄せてしまう性質なのか性格なのか、ワザと不運な方へ進もうとしてるようにも感じる。
でも彼の周りには傍若無人(+そっちの気がある)な人が多すぎる。いきなり殴ったり、辱めたり・・・特に部長の息子の音大生。運転手に使っておきながら無断で置き去りとは!次の展開のためとはいえ、自分が雇っているわけでもない年上の人間に対してその行動は人としてどうだろうか?
主人公も流されすぎ。誤解されても放っておくのは、ある意味相手のことをどうでもいいと思っているのではないかと感じるのだけど。
自虐的な主人公と気付いていながら惑わせる思われ人、そしてけしかける周り・・・この構図飽きてきたな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2012
- 感想投稿日 : 2012年9月26日
- 読了日 : 2012年9月26日
- 本棚登録日 : 2012年9月26日
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