「反」
徹底的な対決こそほんとうの協力なのだ。同調・妥協は何も生み出さないし、不潔である。猛烈な非難と絶賛と、相反する評価が渦巻くほうが本当だと信じている。
「晴」
いつの時代からか、人間は、いやおとなどもは、晴れた朝に無感動なのだ。しかしだれでも、もう一度、無心に空をふりあおいでみるといい。その色は、かつて見た「青」ではないのだ。生まれてきて、今始めて発見する輝き。広さ。初めてぶつかる、一回限りの。すると、ああ空が青かった、ということに驚く。そういう無邪気な感動こそ、人間生命にとって貴重だ。透明な目・心に人間の誇りが拡充されてゆく。
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- 感想投稿日 : 2023年10月31日
- 読了日 : 2023年10月31日
- 本棚登録日 : 2023年10月31日
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