恋する男たち (新潮文庫)

  • 新潮社 (2005年3月2日発売)
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本棚登録 : 216
感想 : 38
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広い意味での男たちの恋のアンソロジーだ。題名はロレンス『恋する女たち』から取ったのだろうか。いずれも現実離れした作品だが、それぞれに個性的で面白かった。唯川恵『終の季節』が特に興味を持った。リストラする側がリストラされて、娘の友達のエンコーを責める。その娘の父親は一足早くリストラされていて、失踪している。その罪悪感もあり、そのエンコー娘の無理難題を果たす。エンコーでなぜ傷つくのかわかった気がする。森まゆみ『谷中おぼろ町』はもっとわかりやすく書いてほしい。戦前の風俗を知ることができてよかったが、残念だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年4月7日
読了日 : 2019年4月6日
本棚登録日 : 2019年4月7日

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