広い意味での男たちの恋のアンソロジーだ。題名はロレンス『恋する女たち』から取ったのだろうか。いずれも現実離れした作品だが、それぞれに個性的で面白かった。唯川恵『終の季節』が特に興味を持った。リストラする側がリストラされて、娘の友達のエンコーを責める。その娘の父親は一足早くリストラされていて、失踪している。その罪悪感もあり、そのエンコー娘の無理難題を果たす。エンコーでなぜ傷つくのかわかった気がする。森まゆみ『谷中おぼろ町』はもっとわかりやすく書いてほしい。戦前の風俗を知ることができてよかったが、残念だ。
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- 感想投稿日 : 2019年4月7日
- 読了日 : 2019年4月6日
- 本棚登録日 : 2019年4月7日
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