つきのふね

著者 :
  • 講談社 (1998年6月24日発売)
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本棚登録 : 1649
感想 : 194

[内容]
自分だけがひとりだと思うなよ!
死ぬことと生きることについて考えてた。どっちがいいか、どっちがらくか、どっちが正解か。今までずっとそういうこと、考えてきた気がする。

あたしはちゃんとした高校生になれるのかな。
ちゃんとした大人になれるのかな。
ちゃんと生きていけるのかな。

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森絵都さんにハマって二作目。
常に未来に不安で、自分のことなのに自分がよく見えなくて、不器用にしか生きられない。
若い子たちは、何が正しくて何が正しくないのかも分からない儘、不安を隠して一生懸命今を生きようとしている。必死に。
だけど、そんな不器用さを持ったまま不安を抱えながらもがむしゃらに突き進む彼女たちだからこそ、伝えられる思いや言葉があるのではないかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年8月25日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年12月5日

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