ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.(初回限定版)(オリジナル・サウンドトラック付き) [DVD]

監督 : 庵野秀明 
出演 : 緒方恵美  優希比呂  林原めぐみ 
  • キングレコード
3.44
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感想 : 67
3

碇シンジくん、あなたはもう何もしないで。

シンジがサードインパクトを
引き起こしてしまってから14年。
いよいよ人類は残り僅かとなってしまいました。
碇ゲンドウはフォースインパクトを計画し、
ミサト率いるヴィレはネルフを殲滅せんとします。
綾波レイとは?ゼーレとは?人類補完計画とは?
本作品でヱヴァの謎が一気に説き明かされます。

どういうことなんですか、ミサトさん。
変ですよ、ミサトさん!
急にこんなことになってて訳わかんないですよ!

あれから14年経ってるってことよ、バカシンジ。
えっ?あっ、アスカ!
ねぇ綾波はどこなんだよ!
知らないって...。助けたんだよ、あの時!
人一人に大袈裟ね。
もうそんなことに反応してる暇なんてないのよ、
この世界には。
そうでしょ?葛城大佐。
シンジくん、綾波レイはもう存在しないのよ。

碇くん、どこ?
綾波...?今の、綾波の声ですよね?
碇くん、どこ?
やっぱり綾波だ!綾波ですよ!綾波!ここだ!
レイはもういないのよ。シンジくん。
だってここにいるでしょ!
ミサトさんの分らず屋。もういいよ!
ふん。あれじゃ バカじゃなく、ガキね。

あれが、ネルフ本部...
本当に14年も経ってるんだ...

何もしないで。
あんたには関係ない。
ヱヴァにだけは載らんでくださいよ!
ヱヴァに載れ。
知らない。

僕はカヲル、渚カヲル。
君と同じ、運命を仕組まれた子供さ。

上手く弾く必要はないよ。
ただ気持ちのいい音を出せばいい。
反復練習さ。同じことを何度も繰り返す。
自分がいいなって感じられるまでね。
それしか、ない。

星が好きなのかい?
この宇宙の大きさを感じていると、
小さい時からなんだかすごく安らぐというか。
14年くらいじゃ何にも変わらないのが、
嬉しいっていうか。
自分のことなんてどうでもいい気がして、
落ち着くっていうか。
君の気持ちは伝わるよ。
変化を求めず、虚無と無慈悲な深遠の世界を好む。
君らしいよ。いいね二人で横たわるって。楽しいよ。
僕は君と会うために生まれてきたんだね。

知りたいかい?
君が初号機と同化している間に起こった、
サードインパクトの結果だよ。
この星での大量絶滅は珍しいことじゃない。
むしろ進化を促す面もある。
生命とは本来、
世界に合わせて自らを変えていく存在だからね。
しかし、リリンは自らではなく、
世界の方を変えていく。
だから、自らを人工的に進化させるための
儀式を起こした。
いにしえの生命体を贄とし、
生命の実を与えた新たな生命体を作り出す為にね
全てが太古よりプログラムされていた絶滅行動だ
ネルフでは人類補完計画と呼んでいたよ。
全てのキッカケは君なんだよ。

違う...僕はただ、綾波を助けたかっただけだ!
そうだね。しかしそれが原因だよ。
そんな。僕は知らないよ。どうしようもないよ!
そう。どうしようもない君の過去。
君が知りたかった真実だ。
結果としてリリンは君に罪の代償を与えた。
罪だなんて...何もしてないよ!僕は関係ないよ!
君になくても他人からはあるのさ。
ただ...償えない罪はない。希望は残っているよ。
どんなときにもね。

果たしてどう受け止めるのか...いいのか?碇。
ゼーレのシナリオを我々で書き換える。
あらゆる存在はそのための道具に過ぎん。
お前の生き様を見せても、
息子の為にはならんとするか。
私はそうは思わんがな...

君はお母さんを覚えているかね?
君の母親だ。旧姓は綾波ユイ。
大学では私の教え子だった。
今はヱヴァ初号機の制御システムとなっている。
ここでユイ君が発案した
コアへのダイレクトエントリーを
自らが被験者となり試みた。
君も見ていたよ。記憶が消去されているがな。
結果、ユイ君はここで消え、
彼女の情報だけがアヤナミシリーズに残された。
君の知っている綾波レイは、ユイ君の複製体の1つだ。
その娘も君の母親同様、初号機の中に保存されている。
全ては碇の計画だよ。
世界を崩すことは造作もない。
だが作り直すとなるとそうもいかん。
時と同じく、世界に可逆性はないからな。
ヒトの心にも。
だから今、碇は自分の願いを叶えるために、
あらゆる犠牲を払っている。自分の魂もだ。
君には少し真実を伝えておきたかった。
父親のことも。
...まったく嫌な役だ...ユイ君、これでいいんだな...

嫌だ!ヱヴァなんかもう載りたくない!
綾波を助けてなかったんだ。
もう嫌だ!何もしたくない!
そうしてつらい感情の記憶ばかりをリフレインさせても、いいことはなにも生まれない。
いいことなんかないよ!

わかっている。
リリンの呪いとヱヴァの覚醒リスクは
僕が引き受けるよ。
気にしなくていいよ。
元々は僕を恐れたリリンが作ったものだからね。
いずれはこうするつもりだったんだ。

君にならできるよ。
君となら、だ。
今の君に必要なことは、何よりも希望。
そして贖罪と心の余裕だからね。
すごいや、何でもわかっちゃうんだ。
いつも君のことしか考えていないから。
ありがとう、渚くん。
カヲル、でいいよ。
ピアノと同じだ。
二人一緒ならいいことあるよ。シンジくん。
行こう。カヲルくん。

まさか第一使徒の僕が
十三番目の使徒に堕とされるとは...
始まりと終わりはおんなじという訳か...
流石リリンの王、シンジくんの父上だ。

ないはずの十三番目?
ゲンドウくんの狙いはこれか。

死海文書の契約改訂の時が来ました。
これでお別れです。
あなた方も魂の形を変えたとはいえ、
知恵の実を与えられた生命体だ。
悠久の時を生きることはできても、
我々と同じく訪れる死からは逃れられない。
死を背負った群れの進化を進めるために、
あなた方は我々に文明を与えてくれた。
人類を代表し、感謝します。
死をもってあなた方の魂を
あるべき所へ還しましょう。
宿願たる人類補完計画と
諦観された神殺しは私が行います。ご安心を。
我らの願いは既に叶った。
よい。すべてこれでよい。
人類の補完。安らかな魂の浄化を願う。

僕のせいなのか...僕が...僕が...
君のせいじゃない。
僕が第十三の使徒になってしまったからね。
僕がトリガーだ。
どうしよう...ねぇ、どうしよう...
カヲルくん、僕は、どうしたらいいの?
魂が消えても願いと呪いは、この世界に残る。
意思は情報として世界を伝い、変えていく。
いつか自分自身のことも書き換えて行くんだ。
ごめん。これは君の望む幸せではなかった。
ガフの扉は僕が閉じる。
シンジくんが心配することはない。
カヲルくん...
カヲルくんが何を言ってるのか解らないよ!
シンジくんは、
安らぎと自分の場所を見つければいい。
縁が君を導くだろう。
そんな顔をしないで。
また会えるよ。シンジくん。

後始末は済んだ!しっかりしろ!ワンコくん!
グズるな!せめて姫を助けろ!男だろぉ!
ついでに、ちょっとは世間を知りニャ!

ひどい有り様だな。
ほとんどがゼーレの目論見通りだ。
だが、ゼーレの少年を排除し、
第十三号機も覚醒へと導いた。
葛城大佐の動きも計算内だ。
今はこれでいい。

ガキシンジ。助けてくれないんだ。私を。
また自分のことばっかり。
黙ってりゃ済むと思ってる。
まだ甘えてる。
いつまで経っても手間のかかるガキね。

次回予告
すべてに決着をつけるため、
出撃するミサトとヴィレクルー。
すべてに決着をつけるため、
満身創痍のヱヴァを駆るアスカとマリ。
すべてに決着をつけるため、
父ゲンドウと対峙する碇シンジ。
そしてシンジは決断する。
さらば、すべてのヱヴァンゲリヲン。
次回 シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ヱヴァンゲリヲン
感想投稿日 : 2021年1月30日
読了日 : 2021年1月31日
本棚登録日 : 2021年1月15日

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