面白い!こんなに面白いルポルタージュを読むのは久しぶりだ。
この本で紹介されている職業は飴細工師から始まって、俗曲師、銭湯絵師、へび屋、街頭紙芝居師、紙漉人、幇間、彫師、能装束師、席亭、見世物師、真剣師まで、貴賎なく選ばれている。
それらの唯一の共通点は、古来より日本において綿々と続いてきたものの、現在消失しようとしているというところだろう。
彼らはみな、現在の職業に誇りを持ち、「最後の1人」と言われようとも断固としてその砦を守っている。
作者の秋山氏の子供の頃の風景や思い出が織り込まれて、さらに郷愁を誘う作りになっている。
それとは別に、普段目にする機会のない各種の職業の仕事の様子や様々なしきたり、考え方など非常に興味深く読んだ。
そして自分も自分の仕事を愛して、自信を持っていこうと思わせてくれた。続編も読んでみようと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2006年8月15日
- 読了日 : 2006年8月15日
- 本棚登録日 : 2006年8月15日
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