スティーブンキングが絶賛しているが、一般の日本人からの評価が悪い本。
キングが絶賛しているのは、主人公の少年の心の動きが理解できる=共感できるというところみたいだ。スーパーマンのようにかっこよく救出できるわけではなく、逆に虐待に加勢したくなるような揺れる気持ちのこと。夏目漱石の書くなよなよした男について、その当時の男性が共感したようなものかな。私は全く共感できなかった。おそらく悪い評価をつけている現代の日本人も同じなんだろう。残酷さについても現実に起きている監禁事件だとか一家を乗っ取って殺し合いをさせる事件だとか、本当に起きている事件の方が残虐的なので、この本は正直面白くもないし、新しくもない。主人公も助ける行動をすると逆に事態が悪い方向にいってしまい、「何してくれてんの?」という気持ちしかない。コンテンツから削除してしまいたいくらい気分が悪いだけの本だった。これを映画にするってどんだけ悪趣味?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年1月2日
- 読了日 : 2023年1月2日
- 本棚登録日 : 2023年1月2日
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