読み終わって何も残らないことを目指すと書かれている通り、スカッと通り過ぎていくような、文学的には全く持って意味のない文章である。カップ焼きそばの作り方を、村上春樹なら、女性誌VERYなら、村上龍なら、など、本当にその特徴を捉えていて、思わず笑ってしまう。落合陽一のこ難しい言い回しだけど実態的にはあまり持ってまわる意味のない語りや、暮しの手帖や相田みつをなど特徴に思わずふふっとなるような秀逸な作品もあり。高城剛とか馬鹿にしすぎだと思うけど思わず吹き出した。
確かに、結果的には記憶に残らないし、不思議と誰かに話そうと思っても出てこない。それが本書の凄いところだろうか。村上春樹の言い回し、「完璧な湯切りは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」は、本当に思いついたときの衝撃は凄かったことだろう。素晴らしい発想、そしてあまりにもくだらない内容。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年6月1日
- 読了日 : 2020年6月1日
- 本棚登録日 : 2020年6月1日
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