江戸時代の長屋を舞台にしたミステリー物語だが、青空に浮かぶ雲や鳥たちの鳴き声などの描写によって怪事件であるにも関わらず江戸の底抜けに明るい風情が温かく感じてしまう。それは宮部みゆきならではのなせる技なのだろう。
見廻り役の平四郎、長屋の煮売屋のお徳そして差配人である佐吉などキャラクター設定が抜群で逆にストーリーが霞んでしまうほどだ。
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- 感想投稿日 : 2020年3月9日
- 読了日 : 2020年3月9日
- 本棚登録日 : 2020年3月9日
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