大正から昭和になったところで、残念ながら終わり。仕方のないことだけど、孝二や熊ちゃんのその後はわからないまま。無事網走に行けて、金時のお父ちゃんに会えたのだろうか。
第六部、第七部は新聞記事の引用などに対し登場人物たちが話し合う記録的な描写が多かった。第五部までの方が、生活の様子が生き生きと描かれていた気がする。後半では団結することの大切さと、恐ろしさと、両面が語られているなと思った。
それにしても、百年で社会は激変したなぁ。いい変化も悪い変化もあると思うけど、食べ物がないと人間は生きていけないというのは変わらない。当たり前に三食食べていられることに感謝しなくては…。
「世の中わけのわからないことばかりなのに、それに対して納得の行く答えを出してくれる人はどこにもいない」、登場人物たちのこの声は、今まで自分もずっと持っていた思いなのですごく共感した。だからこそ自分で考える力をつけなくてはならないのだ、と強く感じる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2017年6月16日
- 読了日 : 2017年6月16日
- 本棚登録日 : 2017年6月14日
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コメント 2件
アテナイエさんのコメント
2017/06/17
マヤ@文学淑女さんのコメント
2017/06/17