海うそ

著者 :
  • 岩波書店 (2014年4月10日発売)
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本棚登録 : 1535
感想 : 214
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自分の足で歩く、見る、聞く 記す、心に刻む…一ページごとに研究者 秋野と一緒に見聞きし歩むような読書時間だった。

その地にひそやかに生きるものの営み、息遣いを感じられるような世界には素晴らしく心を惹きつけられた。

島の人々との何気ない会話が言葉にならないものを心の底に残していく。
変貌から感じる喪失は誰にでもある感情、読み手までもがとてつもない寂寥感に襲われる。
喪失をどう自分の中で咀嚼し何に変えるか…それが大切なことなのかも。

心の中に自分だけの消えない海うそを遺すのも悪くない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年7月16日
読了日 : 2019年7月16日
本棚登録日 : 2019年7月16日

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コメント 3件

あいさんのコメント
2019/07/18

こんにちは(^-^)/

梨木さんらしい作品だね。
私、この辺りから読んでないと思う。
梨木さんの作品って静かな湖でカヤックに乗って読んでみたいな。
でも怖くて集中できないな(笑)

消えない海うそが気になるなぁ。
まず海うそってなんだろう?(〃∀〃)ゞ

くるたんさんのコメント
2019/07/18

けいたん♪(●'∇')ハロー♪

そうなのよ♪梨木ワールド!私、二回読んじゃったよ、理解できなくて(笑)
海うそって言葉も梨木さんらしいよね。
いわゆる蜃気楼みたいなものなのかな。

カヤックに乗って、あー、なんかわかる!岸辺…の世界だね♡
って、私、読んでないや(*≧∀≦)ゞ

なんせ、梨木ワールドは読んで理解するのに時間がかかるわ〜( •᷄⌓•᷅ )੨੨

さてさてさんのコメント
2020/05/21

くるたんさん、こんにちは!
いつもありがとうございます。

一年前の感想のところに失礼します。
私も海うそ読みました。なんだかポワッとして分かったような分からなかったようなそんな印象です。むずかしい名前の植物もたくさん出てくるし…。でも独特な雰囲気はゆっくり読書する時にはいいなと感じました。

今後ともよろしくお願いします。

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