影法師 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2012年6月15日発売)
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本棚登録 : 7599
感想 : 897
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このタイトルしかない一冊。

こういう話には滅法弱い。
心への響きが涙腺へと綺麗に繋がった。

"竹馬の友"の二人の武士。
彼らの出会いから別れまでの物語は時に胸熱く、せつなく、時に不可解さを含み読ませてくれた。

人って、敢えて自分の背中、後ろを見ようとはしないもの。
それも前だけを見据える人生岐路の時はなおさらだ。

あの時、この時が伝わった瞬間の涙が初めて相手の人生も照らし、報われる瞬間だと思う。

読後はこのタイトルしかないと涙ながらに感じた。

袋とじはなくても良かったかな。

でもこれが追いチーズならぬ追い涙になったのは確か。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年8月4日
読了日 : 2023年8月4日
本棚登録日 : 2023年8月4日

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