本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1995年8月30日発売)
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本棚登録 : 5334
感想 : 362
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余韻が残る、一冊。

深川七不思議と下町人情、茂七親分の世界、味わい深く読めた。

七編の中でも「片葉の芦」の七不思議と人の心の絡ませ方、誰も知らない一面の見せ方が印象的。

そして絶妙な間合いでの茂七親分の数々の言葉が心に響いてくる。

常に深川一帯を、誰もの人生を気にかけ見守ってくれているような眼差しがたまらない。

そして個人的に茂七親分が何かを食してるシーンが好き。

どの話も最後の一文が良かったな。心に優しいひと風を吹かせ、しっとりとした余韻が残る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月22日
読了日 : 2020年8月22日
本棚登録日 : 2020年8月22日

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