余韻が残る、一冊。
深川七不思議と下町人情、茂七親分の世界、味わい深く読めた。
七編の中でも「片葉の芦」の七不思議と人の心の絡ませ方、誰も知らない一面の見せ方が印象的。
そして絶妙な間合いでの茂七親分の数々の言葉が心に響いてくる。
常に深川一帯を、誰もの人生を気にかけ見守ってくれているような眼差しがたまらない。
そして個人的に茂七親分が何かを食してるシーンが好き。
どの話も最後の一文が良かったな。心に優しいひと風を吹かせ、しっとりとした余韻が残る。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年8月22日
- 読了日 : 2020年8月22日
- 本棚登録日 : 2020年8月22日
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