匠の一品、の一冊。
書簡だけで綴られ魅せられる世界、面白かった。
昭和臭はもちろん、予想外、ほんのり哀しみありとそれぞれ単独でも充分楽しめる世界。
面と向かっての会話とは違う、書簡ならではの表現の仕方も印象的。
そして、味わい楽しみながら連れていかれたエピローグ。
なるほど、仕掛けが巧い。
まるでズラリと仕上がったメニューが並ぶ食卓を見たよう。あ、あの時の食材がここに…あの食材とこの食材がここで見事にこう仕上がったのね…と思い浮かべる感嘆のひととき。
書簡のみ、構成、仕掛けが巧く調理された匠の一品ってやつかしら。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年2月12日
- 読了日 : 2021年2月12日
- 本棚登録日 : 2021年2月12日
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