甘美な悪夢を観ているような、狐に、いや狸親爺に化かされているような『犯罪小説集』
卓越した文章で触覚その他、人間のあらゆる感覚に訴えかけてくる『柳湯の事件』など全四編どれも圧巻。
解説によれば、ある一編のある趣向はミステリ史的にみても世界に先駆けた試みをしているそうで、その事実に驚き。
個人的には『柳湯の事件』と『白昼鬼語(はくちゅうきご)』がお気に入り。悪の魅力に取り憑かれそうである。
坂口安吾をはじめ意外に文豪はミステリがお好きな様で、文豪が書いたミステリは他にもまだまだあるらしい。是非読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ(国内)
- 感想投稿日 : 2012年8月28日
- 読了日 : 2012年7月22日
- 本棚登録日 : 2012年7月22日
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