人質の朗読会 (中公文庫 お 51-6)

著者 :
  • 中央公論新社 (2014年2月22日発売)
3.72
  • (167)
  • (284)
  • (251)
  • (53)
  • (9)
本棚登録 : 3132
感想 : 306
3

観光ツアーの客8人を乗せたマイクロバスが、反政府ゲリラの襲撃を受けてバス丸ごと拉致されます。人質はそのまま行方不明になって100日以上が経過、やっと居場所が判明してするも、軍とゲリラの銃撃戦となって人質は全員死亡。その後、現地で発見されたテープに、人質たちが生還する希望を失わないためにか、1人1話ずつ物語をつくって朗読をしていた様子が録音されていました。遺族の許可を取って1話ずつをラジオで放送、それを紙に記した本、という体裁。誰にでも、物語として残しておきたい何かがひとつぐらいはあるはず、と著者の小川洋子さん。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 既読(2015年〜2010年)
感想投稿日 : 2017年4月26日
読了日 : 2017年4月25日
本棚登録日 : 2017年4月25日

みんなの感想をみる

ツイートする