観光ツアーの客8人を乗せたマイクロバスが、反政府ゲリラの襲撃を受けてバス丸ごと拉致されます。人質はそのまま行方不明になって100日以上が経過、やっと居場所が判明してするも、軍とゲリラの銃撃戦となって人質は全員死亡。その後、現地で発見されたテープに、人質たちが生還する希望を失わないためにか、1人1話ずつ物語をつくって朗読をしていた様子が録音されていました。遺族の許可を取って1話ずつをラジオで放送、それを紙に記した本、という体裁。誰にでも、物語として残しておきたい何かがひとつぐらいはあるはず、と著者の小川洋子さん。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
既読(2015年〜2010年)
- 感想投稿日 : 2017年4月26日
- 読了日 : 2017年4月25日
- 本棚登録日 : 2017年4月25日
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