サクリファイスシリーズとして出されているけど、共通項は自転車のロードレースであること。
面白かったかどうかといわれると、僕には記憶に残らなかったというのが正確な表現だ。
過去の消せない苦い記憶と残滓を引きずりながら、偶然に、必然に、恣意的に選んだ道がロードレースであり、納得、妥協、傲慢、嫉妬、諦観がぐるぐると周り続ける。
ロードレースという競技に無知がゆえに、自分が一番になることと、エースを、サポートするアシストになるか苦しみ悩む青年達はただ頂点を目指すことで、自然淘汰的に秩序が生まれる。
というのも書くのが限界なほど薄い。
恋も青春もないならないで良いけど、主人公に筆者が目線をあわせすぎたために過去のエピソードが過去のものとなってしまい、感動に不感症になってしまったかのようだった。
もう少しマニアックでよいからドキュメント的な方が、読みたいと思うのは僕だけだろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年1月6日
- 読了日 : 2014年1月6日
- 本棚登録日 : 2014年1月6日
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