陰翳礼讃 (中公文庫 た 30-27)

著者 :
  • 中央公論新社 (1995年9月18日発売)
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感想 : 526
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日本の文化は翳があるからこそ際立つ。常に今を良しとせず違うところを目指す西洋文化は翳を嫌う。だからトイレも照明も白くてぴかぴかだ。女性だってそう。顔と指があれば良い日本の女性。一見白くて魅力的な西洋女性は触れてみればぶよぶよしていて、うぶ毛があって美しくはない。日本の美を愛し、それ故に今言えば若干問題になりそうな西洋への発言もどこか清々しく。便利を追求する昨今。私もトイレは白く清潔で明るくあって欲しいですが、それ以外はもう少し日本の美を再認識するべきなんだろうと思いました。日本の美を愛する優しい文章でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文庫
感想投稿日 : 2015年2月23日
読了日 : 2015年2月23日
本棚登録日 : 2015年2月23日

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