ヘルマン・ヘッセの本は日本ではほとんどが高橋健二訳になっていましたが、そんなところにヘッセ研究会のみなさま(ほとんどがドイツ文学の学者らしい)が新訳を出すことになったそうです。
新訳であるため、高橋訳にくらべて現代的(Contemporary)な表現が用いられていて、非常に読みやすいです。
これからヘッセを読まれる方、すでにヘッセファンである方、ともにこの翻訳シリーズをオススメします!
さて、『荒野の狼』ですが、ヘッセの作品を読んでいていつも感じるのが、主人公と自分が似ているという点です。この作品も例外ではありません。同感できる部分が多かったです。主人公のハリーはなぜ「狼」にとどまったのか、一方でなぜ自分は「ユーモア」を習ったのか、すごく考えさせられました。
「魔法劇場」そんなものが現実に存在していたら私も是非覗いてみたいものだ!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ドイツ文学
- 感想投稿日 : 2007年6月10日
- 読了日 : 2019年2月11日
- 本棚登録日 : 2007年6月10日
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