乞食の子として生まれ、岡山の北部を同じく乞食の母とさまよい歩くシヲ。その母には、足だけの男の幽霊が憑いていた。ある時訪れた村で母が死に、シヲは村一番の分限者の家に使用人として引き取られるー。
岩井志麻子さんの本は実録怪談しか読んだことがなかったんだけど、小説もすごくいい。岡山弁の内側に染み込んでくるような感じと、ねとねとした文体がとても好みでした。
最後の方になってくると誰が誰の祖母で曽祖母なのかわけわからんくなってきたけど、女の因果を書かせたらこの人の右に出る人はなかなかいないんじゃないだろうか。ぼっけえきょうてえも読みたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年12月19日
- 読了日 : 2020年12月19日
- 本棚登録日 : 2020年12月19日
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