1Q84 BOOK 1

著者 :
  • 新潮社 (2009年5月29日発売)
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本棚登録 : 26357
感想 : 2330
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発売からかなり経ってしまいましたが、ようやく1巻を読み終えました。

殺し屋の青豆と、作家志望の塾講師天吾。
「空気さなぎ」という作品を書いた、女子高生のふかえり。

主にこの3人をめぐる、2つの世界(今のところは)の話です。

春樹作品は一人称の方がしっくり来るのですが、読み進めるうちに気にならなくなりました。
ふかえりがとても可愛い。

いくつかの宗教団体が出てきますが、おそらくエ◯バとオウム、あとはヤマ◯シあたりもちょっとモデルになっているのではないかと。
彼が地下鉄サリン事件の被害者の遺族にインタビューした本「アンダーグラウンド」と、脱会した信者にインタビューした本「約束された場所で」を読んでからこの作品を読むと、色々と感慨深いものがあります。

きっと彼の中でオウム事件はとても大きなことで、それについて整理するというか、そういった意味合いを持つ本なのだろうと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年9月29日
読了日 : 2014年9月29日
本棚登録日 : 2014年9月29日

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