文学部唯野教授 (岩波現代文庫 文芸 1)

著者 :
  • 岩波書店 (2000年1月14日発売)
3.76
  • (181)
  • (211)
  • (272)
  • (31)
  • (4)
本棚登録 : 2287
感想 : 220
2

今こんな人たちがいたらアウトだと思われるような、大学がゆるかった頃の文学部の研究者の様子をかなり大袈裟に面白おかしく描いた話。

大学の組織やルール、作家の紹介など文学に関する注釈がついている。そして、講義部分は、文学部ではこんなことを学ぶのかと参考になったが、自分には向かないと再認識。

学内でどうやって地位を得るために、日々、嫌な飲み会に付き合ったり、上司にさえも奢ったり、なんだかくだらない大変さがあることが延々描かれていてウンザリ。これを今の若い人たちが読んだら、益々研究者志望の人が減りそう、と余計な心配をしてしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年12月24日
読了日 : 2021年12月23日
本棚登録日 : 2021年12月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする