2009.08.18. 表紙が、やはり素敵。前よりは、冷静に読めた。こう書くと変な感じがするけれど。プラハの旅で右往左往する気持ち、切羽詰まった気持ち、恋人への想い、生きていた頃の幸せな思い出。いろいろ錯綜するのを、淡々と引き受けられたとでもいうか。死んでしまった恋人の、知らなかった別の顔が次々と現れてきて、それがとても魅力的であるというのは、どんな気持ちがするのだろう。
2006.12.20. 切ないような、冷たいような不思議な空気が漂っている。死んでしまった恋人の足跡を辿るためにプラハへ行く主人公、そのストーリーと錯綜していく静かな話たち。死んでしまった恋人が、香水を作る技師で数学がものすごく得意だったというのも興味深い。小川さんの小説には、標本と数学がよく出てくる。★5つ
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2009年8月21日
- 読了日 : 2009年8月21日
- 本棚登録日 : 2009年8月21日
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