石巻市の公民館、明友館。津波に追われて、自然発生的に136人の避難所となった。行政の避難所ではない「自主避難所」が、どのように束ねられて動いていったか。そして、ついには「支援を受ける避難所」でありながら「ほかの避難所を支援する」拠点にまでなったのはなぜか??
明友館でのルールはただ一つ、「トイレで大をしたら水を汲んできて流す」。それだけ。「人間らしい生活をしよう」とだけを語りかけたら、住人それぞれが自分で頭を使い、動き出した。で、ここはよくある段ボール仕切りとも無縁。
悲惨な避難所生活であるはずなのに、常に笑いが絶えず、音楽があり…。支援とは何か、リーダーとは何か、人と人が一緒に生きるって何か、さまざまな問いに力強い答えを提示する。
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- 感想投稿日 : 2012年5月28日
- 読了日 : 2012年5月28日
- 本棚登録日 : 2012年5月28日
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