渡辺えり子(今はえり、ですね)さんが終戦より前に生まれた演劇の先輩方と対談。植木等、名古屋章、岸田今日子など今は鬼籍に入ってしまった方々もいる。つねに芝居とは何か、と苦しいほどにつきつめている渡辺さんの姿も垣間見えるが、それに対峙する先輩方はみなさんそれぞれでさすがである。「スーダラ節」が決まったときに植木等が「とうとう、僕はがんじがらめになっちゃったな、僕の人生は、僕の意志では、もう開拓できないのかもしれない」と寂しかったという一節が心に残った。
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- 感想投稿日 : 2008年4月15日
- 読了日 : 2008年4月15日
- 本棚登録日 : 2008年4月15日
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