鍼灸を学ぶために来日、けっきょく外語大で国際政治の研究をすることになったスーダン人の著者による話題のエッセイ。さくさく読めすぎて、著者が目が見えず外国人であることをつい忘れそうになりますが、異国で15年間、ひとりで道を切り開いてきたそのバイタリティはすごい。どなたかも感想で書いていましたが、こういう人に「ここに来てよかった」と言ってもらえる日本であり続けたいですね。プロデュースした高野さんえらい。ユーモアにまぶしつつ、平和で民主主義があるはずの日本で学生が政治談議を避けたり、会社人間というカルトにはまっている状況をちくりと批判しているあたりもナイス。それにしてもスーダンの情勢が落ち着くといいですが。彼の本業の研究も読んでみたいもの。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2015年2月9日
- 読了日 : 2015年2月9日
- 本棚登録日 : 2015年2月9日
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