もともとの台本が舞台演劇と聞いていたので、それなりに期待していたのだけど、日本人のコミュニケーションそのものがどんどん面倒なことになっているから、演劇もこういう方向になってしまうのだろうか。先日、『合コンの社会学』という新書を読んで、若いやつらのコミュニケーションはなんて面倒臭いのかと呆れてたところだけど、セックスしたいという即物的な人たちが集まる乱交パーティが舞台でも、こんなに面倒臭い話になるとはなあ。互いに格付けしたり、それを隠して友だちごっこしてみたり、陰湿ないじめのようなことをしてみたり、それでもありがたがってみたり。これが合コンならまだしも、実際セックスまでいってしまうので、笑えるというより痛々しい気持ちになってしまう。特にあの女子大生。なんであそこまで無理して「セックスにのめりこむ奔放な私」というキャラクターをつくりあげようとするかなあ。最後まで理解できない人物で、なんだか後味が悪かった。こういうのが評判いいのかあ。うーん、て感じ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本映画
- 感想投稿日 : 2014年10月10日
- 読了日 : 2014年9月19日
- 本棚登録日 : 2014年10月10日
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