読後手放しにおもしろいと思うタイプの本ではなかった。
・柳湯の事件
えっここで終わり?というところでスパッと完結。話の内容がどうこうというより単純に狂人の脳内描写を楽しむ話でしょうか。ぬるぬる系の描写が気持ち悪いようなエロティックなようなでとてもリアルに思い浮かびます。
・途上
長々とした会話の応酬。ほぼ会話だけで一つの殺人事件が解決する。これもスパッと終わります。なんだか痛快。
・私
一度読んだだけではいま一つ。読み返してみると納得いく部分が色々。元祖叙述トリック……とまではいかないけどそれに近いような。
・白昼鬼語
異常性癖な男女の話。四つの話の中で唯一普通のミステリー小説っぽいなと。うまいこと騙されたし面白かったです。美人の描写が秀逸。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年9月8日
- 読了日 : 2015年9月8日
- 本棚登録日 : 2015年9月8日
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