売春の社会史 下 (ちくま学芸文庫 フ 7-2)

  • 筑摩書房 (1996年9月1日発売)
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感想 : 4
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前巻に引き続き後半も読破した。後半は、近代から現代の売春がメインテーマとなる。本書の基本的な論理構成は首尾一貫して「性の二重規範」を非難するものだが、フェミニズムの台頭する現代に近づけば近づくほど、その主張が色濃くなっていくので、途中からやや食傷気味であった。とはいえ、産業革命まっただ中のロンドンやベルリンでの売春規制の試みなどは、ある程度読みごたえもある。全体としては、フェミニストによるフェミニストのための売春論といった感じの本なので、一般読者にはあまりお勧めいたしません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史関連書籍
感想投稿日 : 2011年3月8日
読了日 : 2011年3月8日
本棚登録日 : 2011年3月8日

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