炎上する君

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年4月29日発売)
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本棚登録 : 1755
感想 : 282
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『炎上する君』というタイトルと装丁のインパクトに圧倒され手にとった本。
はじめて読む西加奈子さんでした。
「世にも奇妙な物語」のような現代のお伽話が詰まった短編集です。
奇想天外な表現に想像力を掻き立てられました。

「太陽の上」
書き出しから凄い。

「空を待つ」
心がほんのり温まります。「あっちゃん」は勝手に前田敦子さんを想像してしまいました。

「甘い果実」
山崎ナオコーラさんって女性だったよね!?と混乱。

「炎上する君」
可愛らしいお話でした。
恋っていいな。

「トロフィーワイフ」
お祖母ちゃんと孫娘の何気ない会話がいい味出してます。

「私のお尻」
もしかしたらこんな場所があるのかも…と思わされました。

「舟の街」
一番幻想的なお話でした。最後に救いがあって良かったですね。

「ある風船の落下」
一番最後のお話だけあって、一番読み応えがありました。
ファンタジーなのに現代の問題に鋭く切り込みます。
読み終わったら前向きな気持ちに。

西さんの他の作品も読んでみようと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 西加奈子
感想投稿日 : 2013年4月22日
読了日 : 2013年4月22日
本棚登録日 : 2013年4月11日

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