まさに「蜘蛛の巣」。
理がわからない限り抜け出せない。
知らず知らずのうちに絡め取られ、迷い込む。全てが怪しく、全てが罠。
なんとも好い読後感だった。全ての獲物を食い散らした絡新婦の圧倒的な強かさと孤高さに感情を持っていかれた。
清々しい敗北感だった。
京極夏彦の描く女性はいい。
芯が強く、知的で、思慮深く、品がある。
今までの複数の事件との関わりもあり、懐かしむ気持ちもあった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年1月24日
- 読了日 : 2024年1月24日
- 本棚登録日 : 2023年10月18日
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