文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2002年9月5日発売)
3.96
  • (1008)
  • (679)
  • (1066)
  • (21)
  • (8)
本棚登録 : 6769
感想 : 554
5

まさに「蜘蛛の巣」。
理がわからない限り抜け出せない。
知らず知らずのうちに絡め取られ、迷い込む。全てが怪しく、全てが罠。
なんとも好い読後感だった。全ての獲物を食い散らした絡新婦の圧倒的な強かさと孤高さに感情を持っていかれた。
清々しい敗北感だった。

京極夏彦の描く女性はいい。
芯が強く、知的で、思慮深く、品がある。
今までの複数の事件との関わりもあり、懐かしむ気持ちもあった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月24日
読了日 : 2024年1月24日
本棚登録日 : 2023年10月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする