角田光代さんがおすすめしていたので、読んでみた。
長田弘さんの本はほとんど読んでいると思っていたので、不覚!
とか思って。
長田弘さんも、その長田弘さんが好きになって一緒になることになった奥さんも、生きることがどういうことか知っているという感じがした。
楽しむ「ふり」や、悲しむ「ふり」や、
生活の中に「ふり」を持ち込むことを、自分でも気づかないうちにしてしまうことがある。
なんだかそれは、誰かに自分の生活を観られているような、
その人に対して自分の生活を演じているような、
そんな妙な気分。
決して気持ちのいいものではなくて、どこかいつも不安げな様子に自分がなってしまう。
そんなことを思い煩っていた私にとって、
長田さんとその奥さんのねこと暮らす楽しみと悲しみをそのまま受け入れている姿が、なんだかすごく「よいなあ」と思われた。
ねこが欲しくて「ねこをください」という張り紙を出すところとか、
この人たちのやり方で、それがとっても「らしく」って、
「いいなあ」と思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
随筆・随想
- 感想投稿日 : 2014年1月12日
- 読了日 : 2014年1月12日
- 本棚登録日 : 2014年1月12日
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コメント 1件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2014/04/22