亡くなった人が出会う「とりつくしま係」。この世に未練を残した彼らはモノになって戻ってくる。その「とりつくしま」は人それぞれ。野球部の息子のロージンバック、夫のマグカップ、妻の日記帳、孫にあげたカメラ…。人生のボーナスステージのような時間では、時に見なくてもいいものを見てしまったり、生きている間には見えなかったものが見えたりもする。すぐに役目を終えるモノ、ずっと残っていくモノ、「とりつくしま」を選ぶのはとても難しいように思うけれど、選ぶ彼らには迷いがない。その人にしかわからないそれぞれの人生なのだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2019年9月27日
- 読了日 : 2019年9月18日
- 本棚登録日 : 2019年9月18日
みんなの感想をみる