江戸の袋物屋である三島屋に身を寄せているおちかは、「黒白の間」で江戸に住む人々の不思議な話を聞く。
ある丁稚の周りでは水が逃げ(逃げ水)三島屋の隣家での嫁入りは不思議なしきたりがあり(藪から千本)幽霊屋敷に住む→
“くろすけ”は三島屋の丁稚である新太の知り合いの師匠と出逢い(暗獣)偽坊主の過去には恐ろしい村があった(吠える仏)
「暗獣」のお話がとにかく良い……やさしい、やさしい怪談……泣いちゃうぅぅぅ!!
「逃げ水」もかわいいお話。まぁ、大人の身勝手なところもあるけれども、平太とお旱様が→
かわいい。
「藪から千本」はなんとなく針千本飲んだような話で「吠える仏」に至っては普通に怖い怪談だったけど。
2作目ではおちかちゃんの周りの人間が増えて、“おちかちゃんの物語”に厚みが出た感じ。時代小説感があっていいよねぇ。
青野先生が今後どう絡むかも楽しみ!
以下、リアルタイムツイート
1話目から子供の話で、好き!ってなってる(宮部さんが描く子供が好き)
おちかちゃん、だいぶん大人になったなぁ。しっかりしてる。まぁ、前作のラストみたいなことがあれば色々肝も座るわな(笑)
2話はなかなかにヘヴィなおはなし。
そう落ち着くのかぁ……からのラスト!お民さんに笑っちゃった(笑)
お勝さんがとても良い。おしまさんとの対比が楽しいなぁ。
そして3話はまた新太のお話だぁ( *´艸`)この巻、子どものお話が多くて好き!
くろすけぇぇぇぇ。・゚(´□`)゚・。
(あんじゅう、第3話読書中)
何という……何ということなんだ……。あんなにニコニコしながら読んでいたら、うっかり泣きかけた……てか、一人なら号泣レベル。
まだだ、まだ終わりじゃない……きっとこの先にしあわせが……てか、本件がまだ片付いてないじゃないか。
「おまえは再び孤独になる。だが、もう独りぼっちではない。(中略)お前がここにいることを知っているのだから」(481ページ)
こんなん、泣くしかないやん!うわぁぁぁぁん。・゚(´□`)゚・。
世間に交じり、良きにつけ悪しきにつけ人の情に触れていなくては、何の学問ぞ、何の知識ぞ。(502ページ)
うわぁ……キッツいなぁ(笑)
そうだね、そうだよ。だからこその
人は変わる。いくつになっても変わることができる(502ページ)
なんだね。
ぐぁぁぁ。この話すごいな!
ちょっと放心してる……。めちゃくちゃええおはなしを読んだ……。
このお話読んでから書影見たら……ぐぁぁ!!
あんじゅう、を昨夜読み終わる。
とても良い短編集だった……。
三島屋ファミリー、最高……フィクションだからこその最高さがある……。
- 感想投稿日 : 2023年8月8日
- 読了日 : 2023年8月8日
- 本棚登録日 : 2023年8月6日
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