地球儀のスライス A SLICE OF TERRESTRIAL GLOBE (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2002年3月15日発売)
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本棚登録 : 2899
感想 : 205
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森さん短編集二作目。前回と同じくS&Mシリーズが気になり購入。

今回もわりかし不思議系が多かったような。そしてやはり恩田臭を感じる私(笑)

一番はやっぱり犀川先生と萌絵ちゃんが出てくる「石塔の屋根飾り」。いやもう、諏訪野が最高。二段オチもいいし、短編としては申し分ない作品。で、続く「マン島の蒸気鉄道」もフルメンバーなんだけど……こちらはお話的には微妙、かなぁ。本編その後のキャラを楽しむ短編な気がする。

あとは、「素敵な日記」がよかったなー。ラスト読んでゾクリとした。なるほどな!
別の意味でゾクリとしたのは「河童」。これ、怖いな。
「小鳥の恩返し」「片耳のピアス」あたりは森さんらしいなーっていう雰囲気。

同時進行でVシリーズを読み始めたから楽しみにしていた「気さくなお人形、19歳」は……期待が大きすぎたかなぁって感じ。Vシリーズを読み進めたら変わるかな。

「僕に似た人」はネタバレ読んでから(わからなかったので)読み返したら「ああ!」ってなった(笑)上手いなー。
「有限要素魔法」はまぁまぁ好き。私の解釈が正しければ、だけど。
「僕は秋子に借りがある」は、森さんらしくないお話だなーと個人的に思ったり、たり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 森博嗣
感想投稿日 : 2016年9月11日
読了日 : 2016年9月11日
本棚登録日 : 2016年8月29日

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