文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2006年9月16日発売)
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本棚登録 : 3983
感想 : 297
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白樺湖近くに建つ洋館「鳥の城」。そこに住む主人、由良昴允。
伯爵と呼ばれる彼は過去4回、花嫁を新婚初夜に亡くしている。
5番目の花嫁、薫子を護るために呼ばれた榎木津と関口だが……。存在について考えるシリーズ第八弾。→

個人的に原点回帰のように感じた本作。関口が主軸、閉じられた空間での事件、儚い謎、登場人物少なめ。
でも、作中で一年経っているし、読んでいる私も歳を重ねているので、姑獲鳥よりさらに切なく感じた。
伊庭さんがいいんだよなぁ。木場との絡み、好きだなぁ。
中禅寺と柴くんと絡みも良い→

そして中禅寺=京極堂の安定感よ……。クライマックスで京極堂が出てきた時の私の気持ち、たぶん関口とシンクロしてる(笑)

今作は榎木津があまりかっこよくなかったのが残念(笑)暴れっぷりも控えめだったような。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月28日
読了日 : 2023年11月28日
本棚登録日 : 2023年11月22日

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