「アイズ・ワイド・シャット」同様、トム・クルーズが夢と現実の区別のつかない世界に入ってしまうという作品。この「バニラ・スカイ」のオリジナル・スペイン版は「オープン・ユア・アイズ」というもので、そちらのほうが内容をより分かりやすく表現していると思うのだが、それでは先に公開された「アイズ・ワイド・シャット」との区別がつかなくて「バニラ・スカイ」という名前にしたのかもしれないですね。
それはさておき、映画の中ではその「バニラ・スカイ」が物語の鍵となるんですが、はたしてその「バニラ・スカイ」が出てくるところからが夢の世界なのか、私はちょっと迷います。
というのも、冒頭に出てくる無人のニューヨークのシーン。あれは本当にトムの夢で(変な表現)、だからその後、もう一回目覚めるという描写になっているんですが、うーん、ここからすでに夢の世界だったらどうしよう、とちょっと思ってしまうのです。
そうなると、ペネロペ・クルスはまったくの想像上の人物であることになるので、それではさすがに映画のお約束を外してしまうことになるかな。
でも、最後にきれいに着地してしまった物語だからこそ、ちょっと疑ってしまったのでありました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
非ホラー部門
- 感想投稿日 : 2014年7月30日
- 読了日 : 2014年7月30日
- 本棚登録日 : 2014年7月30日
みんなの感想をみる