御宿かわせみ (30) 鬼女の花摘み (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2005年8月3日発売)
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【7作収録】
・極度の空腹の姉弟と知り合った麻太郎と源太郎。姉弟が母親のもとに入り浸っている男から折檻を受けている様子を目にし、心配していた中、弟のほうが折檻の末に死亡する
・かわせみに滞在した大店の手代。捨て子で苦労した末に見合い話まで上がるが、その昔、娘を騙して自殺にまで追い込んだ男に違いないと女に咎められる。目の悪い女の訴えだけに信憑性は低いが・・・
・二つの町同士の子供の喧嘩の末、一人の少年が命を落とす。しかし、どうも喧嘩の末の事故死とは思えず東吾らが調査を進めていく中、首謀者である少年の父親の再婚相手が遺体で見つかる
・怪我をした同僚の付き添いで姫路に滞在することとなった東吾。滞在先の屋敷の娘で他家へ嫁に行った女が、夫が不在の夜は誰かが部屋の様子を伺っているようだと恐怖し、東吾に相談する
・田舎から訪ねてきたるいの姪。芝居見物に連れて行って後、一人の役者に入れあげ、るいに内緒で何度も芝居に足を運んでいた。嫁入り前の娘に万が一があってはと心配した東吾らは一芝居打つとこにしたが・・・
・稲荷社へ参拝した麻太郎、源太郎、千春の3人。その折、招き猫売りの娘が金持ちの息子といった身なりの少年を紐で縛って、自分の前掛けに繋いでいる光景を目にする。子守にしてはおかしいと思い・・・
・若く実力もあり人気の火消し・伊佐三と定吉。頭は伊佐三と娘を夫婦にしたいが、娘は定吉のほうに心を寄せ、伊佐三は伊佐三で良い仲の芸者がいる。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2009年5月14日
本棚登録日 : 2009年5月14日

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