ぼくの地球を守って 第12巻 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社 (1998年12月1日発売)
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本棚登録 : 463
感想 : 23
5

タイトルは知っていたけどこれまで手にとる機会が無かった作品。Kindleで試しに読んでみて面白そうだったので一気読み。
本当に面白かった。
最初の方はやっぱ絵柄とかギャグの雰囲気とかが時代を感じさせて古くさかったけど、後半はだいぶ絵も綺麗で気にならなくなった。
前世と現世が入り乱れ、最初は各キャラの名前が分からなくなったりと大変だったけど、どんどん壮大になるストーリーから目が離せなくなる。特に好きだったのはやっぱ前世である月側の話。紫苑サイドの過去回想と、木蓮サイドの過去回想にはやっぱすれ違いがあって切ない。
一方で現世の方は、正直ひたすらに暗躍を繰り返す輪の真意がよく分からず、振り回されて右往左往する面々がもどかしい。途中まで勝手に紫苑として黒幕扱いされた春彦も哀れ。
最後の東京タワーでの展開は熱かった。紫苑が狂いながらも作っていた物が恐ろしい兵器とかではなかったのがホント良かったし、すごく切ない。
大円団で終わってくれて、紫苑と木蓮も最後再会出来た感じで良かった。九歳差は学生時代はちょっと好奇の対象になるけど、まぁ大人になればそこまででもないだろうし、次世代編もあるらしいからそっちも見てみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: レンタル
感想投稿日 : 2020年2月21日
読了日 : 2020年2月1日
本棚登録日 : 2020年2月1日

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