エリコの丘から (岩波少年文庫 56)

  • 岩波書店 (2000年7月16日発売)
3.42
  • (4)
  • (9)
  • (15)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 114
感想 : 11
4

「孤高」という言葉が頭に浮かぶ。

ジーンマリーは、学校でも透明人間だった。
誰も、自分の名前を呼んでくれない。
誰も、自分の将来の夢を気づかない。

それと同時に
仲良しグループをつくり、ひとりになれないクラスメートを
「クローン人間」と呼び、
汚いもののように、毛嫌いした。

最後にエマジーンに厳しい言葉で訣別したのは、
彼女がジーンマリーの陰画だったからだ。

世界を拒絶し、「孤立」していたジーンマリーは、
「孤高」の態度を身につけ、世界に向き合い挑戦していく。

タルーラみたいに、
真っ直ぐに子どもに何かを伝えられる人になりたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読書
感想投稿日 : 2011年9月4日
読了日 : 2011年9月4日
本棚登録日 : 2011年9月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする