NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)
- 河出書房新社 (2009年12月4日発売)
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感想 : 92件
書き下ろしのSF短編集であり、現在日本のSFの第一線にいる方々の作品を収録。なんと言っても目玉は、故伊藤計劃さんの「屍者の帝国」の遺稿。未完ではあるが、スチームパンク風のイギリスを舞台に、ワトスンが語り手となる本作は、ホームズシリーズの読者ならにやりと来る事請け合い。
あと印象に残ったのは、悪い意味では田中啓文さんの「ガラスの地球を救え!」。良い意味では円城塔さんの「Beaver Weaver」と飛浩隆さんの「自生の夢」
ガラスの地球はとにかく汚い(ゲロ的な意味で)。あと、これでもかというほどパロディで埋め尽くされている。訴えられないかと心配になるほどに。
「Beaver Weaver」はよくわからない世界観だけれど、その裏にある理論は面白い。
「自生の夢」はGoogleとtwitterと他色んな者を混ぜ合わせたら、とんでもない怪物が生まれたとう感じ。視点移動が多用され、先が気になる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2012年5月19日
- 読了日 : 2012年5月19日
- 本棚登録日 : 2012年5月19日
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