桜田門外ノ変(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1995年3月29日発売)
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本棚登録 : 585
感想 : 59
5

桜田門外の変が、現場を指揮した水戸藩士関鉄之助の視点から訥々と語られている。膨大な資料を基に徹底的にリアルに描かれており、読みながら大老井伊直弼は生かしてはおけぬと思わされるほどである。桜田門外での井伊大老の襲撃シーンは、鉄之助の横で観ていたかのような映像記憶が残る。事変後は、鉄之助はじめ関与者の過酷な逃避行には胸が締め付けられた。吉村昭の筆力に感動する。★5つでは足りない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館で借りた本
感想投稿日 : 2023年6月16日
読了日 : 2023年6月16日
本棚登録日 : 2023年6月16日

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